国際結婚

スウェーデンの事実婚はデメリットはほとんどない?子供がいるのになぜ結婚しないのか

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スウェーデンにおいて2人に1人が結婚しても離婚すると言われています。そしてスウェーデン全体の15パーセントに当たる人々が事実婚という形をとって一緒に暮らしているようです。

スウェーデンだけではなく、ヨーロッパの先進国では事実婚のカップルは珍しいものではありません。

スウェーデンにおける事実婚「サンボ」の制度

先日ライターのはあちゅうさんと、アダルトビデオ男優のしみけんさんが、事実婚を発表したことがネットのみならず、世間でも話題になっていました。

私たちが考える結婚は一体なんでしょうか?

  • 「結婚届を役所に出して、正式に夫婦となる」
  • 「籍を入れた前後に結婚式をして世間的に夫婦と認めてもらう」
  • 「好きな人との間に子供ができたから、親として責任のために入籍する」

これ以外にも色々な形があると思います。

おそらく私たちが一般に考えるのは、自分の戸籍に記載される結婚したという事実のみならず、周囲に結婚しましたよ〜とお知らせする意味合いも兼ねて結婚式をしている人が多いと思います。

先ほども書いた通り、スウェーデンでは全体で15%ほどの人が「事実婚」としてサンボカップルとして生活をしているそうです。

このサンボ(Sambo)というスウェーデン語の本来の意味は「結婚をせずに恋愛中のパートナーと同棲をする」という意味だそうで、若いカップルほど事実婚という法的な意味合いを気にする人は少ないようです。

すなわちスウェーデンでは日本でいう同棲しているカップルぐらい安易に事実婚ができる感覚と思ってくれたらいいですね。

どうして同棲から始めるかというと、みんな結婚で失敗したくないからと思うんですよね。ヨーロッパって結婚すると離婚が成立するまで平気で1年かかったりしますし、もちろんすごく労力がいるんですよね。

さて、同棲カップルには具体的にどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

実際にデメリットはあるのか

日本では籍を入れずに結婚することが事実婚になると思いますが、スウェーデンでは少し違います。二人の間に子供ができたとしても、法的に結婚しているカップルとほぼ同じ扱いです。

  1. サンボを解消したとき、お互いに取り決めがない限り親権はほぼ母親が持つことになること
  2. たとえ自分のお金で家やアパートを買ったとしても、その直後に二人でそこに移り住んだら、自動的に二人の財産とみなされること
  3. パートナーと死別した場合は結婚しているカップルとは違う扱いになる。
  4. サンボを解消した場合は、法的なサポートが必要なので事前に契約書を作成する必要があること。

1番の親権については色々なフォーラムを見て、父親側の泣き寝入りをたくさん目にしました。たとえ子供の実の父親だったとしても、取り決めをしないと100%母親に親権がいきます。

実例なんですが、イギリスの男性が同棲を解消してスウェーデンから連れ帰ってきた時に、子供の母親がスウェーデンから追いかけてきて「拉致で訴えるわよ」と脅され、地元警察と相談した結果泣く泣く子供を母親に引き渡さなければならなかったと言うのです。

日本でも話題の「ハーグ条約」ですね。

裁判所などの承認やパートナーの同意がない限り、子供を国外に連れ出すと拉致として訴られる可能性があり、もしその場合は子供を元の国に戻さなければならない決まりがあるのです。

親権についてなんですが子供を持つ親には児童手当や、住居を持たない場合は登録する事でコミューンから一時的な住居が提供されますし、子供を引き取った人にはあまりデメリットにはなりません。

この点は現行法では男性側の立場が弱いように思います。

2番は、財産分与の話になります。サンボカップルのどちらかが自分のお金でアパートを買ったのと同時に二人で一緒にそこで生活を始めると、その場所は二人の財産とみなされます。

例えば、自分が大きいアパートにもともと住んでいて、相手がそこに移り住んできたとしても、相手の財産にはならないのです。

3番はパートナーと死別した場合、サンボの相手の財産を受け継ぐ事はできません。財産を受け継ぐことができるのは子供だけです。子供が引き継いだ財産によって(不動産も含む)残されたパートナーが生活するための住居に住み続けられるわけです。

言い換えると、子供がいなければ不動産なども遺産として受け継ぐことができないので子供がいないカップルにはシビアな問題として降りかかってくるわけです。

4番は以上にあげた問題によって、遺産や財産分与、親権になどの現実的な問題を解消するために事前に弁護士などを雇い法的に有効な契約書を交わしておく必要があります。

こうなってくると、結婚して離婚するのに比べると労力が多いような気さえしてきます。結婚していれば、契約書など作らなくても自分の権利はある一定の範囲で法律がカバーしてくれますからね。

財産分与などになると日本と一緒で結構ややこしくなります。長年サンボとして続いているカップルや子供がいる場合は結婚していたほうが有利に働くこともあるので、事実婚も長年続くと考えものですね。

サンボカップルのあるある話

事実婚カップルには一つだけ条件があって同じ場所に住まなければならないこと。なんです。

その名の通り、同棲カップルは住所が同一でなければなりません。なぜかというと子供が生まれて社会的扶助などのベネフィットを同棲カップルが受けるためには本来は一緒に住まなければならないからです。

あるある話その1:
別れたにも関わらず、住所登録はそのままにしてお互い新しい別のパートナーと暮らしている

制度を悪用する人はどこにでもいるもんでスウェーデンのあるある話の一つだそうです。事実婚にしても別れるカップルが多いこと多いこと!

どうしてこんなことをするかと言うと社会扶助を受け続けたいからその一点のみ。 見つかったらどうなるか分からないですが、密かにやっている人は多いようで。

あるある話その2:

子持ちの女性は事実婚でも敬遠される。

これは、バツイチである旦那から直接聞いた生の声なんですが、スウェーデンでも他人との子供を持つ女性と生活をするのは生半可な気持ちでは出来ません。

事実婚でも結婚しているカップルでもスウェーデンでは子供を育てると言う事はとても重大な責任を負うことになるからです。

旦那がシングルに戻った時、出会う女性もバツイチで子持ちの人ばかりだったようで苦いデートの話をチラッと聞かされたとき日本とそんなに変わらないんだなぁと思ったものです。

簡単に始められる事実婚でも子供の事になれば責任を放棄する事はできないので、関係を維持するのは難しい理由の一つになっています。

これは私の知り合いの話なんですが、お互い子持ちのカップルですが数年暮らして、女性の方が結婚へとシフトしたがっていたのですが、責任が増えるのを恐れた男性は結婚することを断ったようです。

ちょっと無責任な気もしないではない・・・。

子供がいるのに何故結婚しないのか

多くのサンボカップルには子供が生まれたのにもかかわらず、結婚にスウィッチせずに同棲しているだけのカップルとして長年過ごしている人がいます。

なぜかというとスウェーデンは私たちの想像以上にオープンな交際をしているわけです。

日本のように告白という「儀式」を経て付き合うようなカップルは一般的ではないです。デートしてみて気が合えばサンボとして同棲し、お試し期間を経てから結婚へ移行するのが一般的です。

大多数の日本人はその点男女の関係については、線引きみたいなのがあって分かりやすかったりするんですけど、スウェーデンについては友達同士なのか男女の仲なのかわからない時があるくらいみんなオープンです。

これは個人的な意見なのですが、スウェーデン人は家族の形にとらわれない人が多い、悪い言い方をしてしまいますと結婚は事実婚よりも重たい責任の塊であるという意味の裏返しであって、それから逃避したい人が少なからずいるのかなという印象です。

スウェーデンは個人主義なのでそれぞれの生活スタイルやリズムを持っていて、結婚したり同棲するとしばしば意見がぶつかったりするとよく聞くので、離婚率はとても高いですしサンボ制度が生まれたのには頷けます。

特に日本でバリバリとキャリアを積んでいる女性にとってスウェーデンは子供がいても仕事を続けられる環境が整っていたりするので、ここで仕事さえ見つかれば悪くはない生活が遅れそうですね。

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